【埼玉63市町村一周旅】変わりゆく栗橋宿【久喜市(栗橋)】
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日光街道栗橋宿
日光街道は江戸時代、日本橋から日光東照宮のある日光を結ぶ旅人の町でした。
でも、その前から実は古道奥州道として、北関東~東北へ行くための道だったそうです。
現在は久喜市の栗橋ですが、かつては栗橋宿、その後は6つの村に別れたり、その後合併する際には、ここで亡くなった静御前にちなんで“静村”になったりもしたそう。
ところで、静御前って誰?
静御前とは、源義経の妾さん……とwikiでは書いてありますが、愛に二番も三番もないので、ここでは恋人といいましょう。
源頼朝に追われた義経は、京へと逃げます。義経を追って静御前も京へと向かうのですが、義経は来るなと言い、静御前は泣く泣く鎌倉へと引き返しました。
義経を追っていた源頼朝は、鎌倉へ戻る道中の静御前を捕らえました。このとき、静御前は義経の子供を身ごもっていたといいます。
静御前自身も殺される運命にありましたが、源頼朝の嫁・北条政子のはからいで、なんとか助かります。
頼朝は、女児ならば産むのを許しましたが、男児ならばすぐに命を奪うと宣言。
しかし、静御前は男児を産んだため、子供を頼朝によって由比ヶ浜(鎌倉市)の砂浜に埋められてしまいました。
静御前の悲恋は伝説として、今も語り継がれています。
※義経はその後奥州へと渡り、その地で藤原泰衡の裏切りにより没する。なお義経の正妻は、秩父党(秩父出身の一族)で、川越を領地としていた河越重頼の娘。
激動の時代に、世紀を超えて話される恋の話ってすごいですね。
源義経も静御前も、関西へ行ったり鎌倉へ行ったり東北地方へ行ったりと、当時としてはものすごい旅をしている。昔の旅は現代と違って、本当に命がけだったと思います。
栗橋といえば
静御前パレード…は見られなかったので、町歩きという名のネタ探しを開始。
個人的に面白かったスポットを5つ紹介します。
①宝来屋さん(和菓子)
日光街道沿いにあるこの和菓子屋さん。JASR●Cのぼったくりに合ったのか、延々とタイタニックのテーマ(MIDI)が流れる店内でちょっと不安でしたが……
だんごがうまい! うますぎる。
しまった、別のお菓子会社のフレーズでした。
ここのみたらし団子、出す前に焼いてくれたのか、ほかほかのモチモチです。いいゾー、これ。
きなこあんを食べてみます。あんの上にきなこがかかっています。熊谷の御家宝みたいな構造ですね。ヴォー! こちらもうまいゾー。
さらに、期間限定のくずきりをいただきます。
これでしめて660円。紅茶、コーヒー飲み放題ってマジですか? ここでお散歩せずにずっと団子食べててもいいのよ?
②利根川のサイクリングロード
空も川も広い。
思わず叫びたくなる広さ。埼玉の醍醐味の一つは、やはり河川の多さでしょう。
実は埼玉、川の走行面積が日本一です。東京の水がめは埼玉が握っている。
おすしの行いが良いのか、午前中は雨が降っていた空が、快晴になりました。
こちらへ歩くと加須市。そして、あっちに向かうと幸手市です。
利根川の夕陽。
いつかここを自分のマイチャリで走りたい……そう思いました。
③八坂神社
↓まだ準備中
夜になるとお祭りが始まりました。
何の祭りが行われるのかさっぱりわからない、おすし。
地元の人による焼鳥屋さんとか、子供用のくじ引きなどほんの小さな出店が並んでいます。
だが、住民たちは終始なごやかな雰囲気。
おみこしの写真を撮ろうとしていると、おじさんや地元のおねいさんが、わざわざおすしのために場所を明けてくれました。申し訳ない。
おみこしは、栗橋洪水伝説で鯉と亀が運んできたというお神輿。
(データが飛んでしまって定かではなのですが、たしか復元だったはず)
八坂神社も高台に移されるらしく、当然、今までの景観とは違ったものになってしまうことは、論をまたない。
昔から人々の支えになっていた神社が変身するなんて、想像もつかないですね。
④スーパー堤防
栗橋では、2015年からスーパー堤防を作っているそうです。
完成前は工事車両がバンバン通ったり、工事柵をいくら見つめても怒られないので、工事現場マニアにとっては垂涎モノ。三十路が好きなのは王道を往くオレンジ色のネットです。
完成後には新たな観光名所になること待ったなし。その幅、なんと300Mになる予定。
↓こういう珍しい工事柵がかわいい。
⑤道下バンド
地元・栗橋でお仕事しながら音楽活動をしている素敵なおじさまたち。
道下くん(↓)もハッと驚く野太く利根川のようにおおらかな紳士サウンドが特徴。
静御前マニア・カールスモーキーくん(久喜市職員)の静御前の話
なぜカールスモーキーくんなのかという話は置いといて…
税金と静御前に詳しいというカールスモーキーくんに静御前についての役立つ話を教えてもらう。
静御前の最期の地というのは不明で、実は全国各地に伝説があるそうです。
(でも、栗橋地区の人の話と侍女の奉納したという遺品があるそうなので、物的状況&証拠で栗橋が有利??)
静御前に詳しいカールスモーキー君が知識を披露。いや、ハンパないので税金じゃなくて観光課もいけるんじゃ? ってくらい詳しいです。
静御前について知りたい人は、カールスモーキーくんのところへGO!
カールスモーキー君、先日静御前の絵を所有している方に見せてもらったと嬉しそうに話していました。
ちなみに、この画像を撮ったその瞬間に、カールスモーキー君の携帯が壊れたらしい。
「静御前の呪いじゃないの?」と市役所おじさんの方は笑っていたけど、呪いってそれ…。
三十路も、携帯で所有者の方に撮影させてもらったという貴重な静御前の絵を見せてもらう。
その後、その画像を貴重な素材として写させていただいたのですが、なぜか神隠しでカールスモーキー君の話ごとデータごとどこか行方不明になってしまい、今回の動画で出せませんでした。ごめんカールスモーキーくん。
やっぱり静御前の力はあると思います(断言)
まとめ
宿場町栗橋。
隣近所の顔も知らない都会に住んでると、こういう”顔の見える町”っていいなあと思う。
その上、外からの人かどうかが分かってて、お客として受け入れてくれる町って素敵。
旅人のかつての憩いの場は、大きく変わっていくみたいだけど、神社という静かな信仰の場所は変わらないでいてほしい。
COMMENT: AUTHOR: Yosimitu DATE: 02/24/2017 02:48:04 いつも見てるよー!これからも動画待ってます(*^▽^*) ----- COMMENT: AUTHOR: 埼玉を巡るおすし DATE: 07/02/2017 22:41:07 Yoshimituさん いつも広告ありがとうございます! だいぶ返事遅くなってすみません。今後はブログのほうもちょこちょこ上げていけたらと思います。 埼玉旅がんばりま〜す