埼玉一周の旅 TRAVEL-PHOTOS 「新座から所沢へ」
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新座さんぽからスタート
ある夏の朝、私は友人のKてぃと所沢へ行くことにした。目的は何も目標を持たない「お散歩」 
「とりあえず航空公園行ってあとはノープラン」 目標なしの旅につきあってくれるKてぃと歩く 
JR武蔵野線の高架下がとても好きな風景。大学近くの道は、見慣れてそうで見慣れていない風景がたくさんあった。 
二人とも夜型なのに朝早くに出かけたのは、もちろん暑いから。朝食べてなかったけど、街路樹の花が綺麗な道を歩く。 
中小工場や、小さめのお店などがあった。 
なんでもない町の一つ一つがまるで生きているみたいで、私はこの町が大好きだった。 
綺麗な土の色の畑があって、いつも通るのが好きだった。新座も少しずつ宅地化が進んでいる。 
新座にいる時にすごく好きだったのが、フォトジェニックな給水塔。 
新座のゆるキャラ、雑木林が有名なとことから取って「ゾウキリン」。志木は河岸や商人の町だけど、新座は畑が多いのどかな町。 
東京に近い新座周辺には、出版社がたくさんある。ふだん手に取る雑誌も、編集部と撮影スタジオは東京でも、実は埼玉から出来ているものも。 
新座駅前はご多分にもれず高層マンションが立ち並んでいたけど、それでもまだ近くには野火止用水に続く人工の小川があって、畑や自然があると思った。 
駅前のファミレスで朝ごはんを食べる。 
電車で一旦新秋津（東京都）へ出て、所沢へ。
所沢は柵の町
所沢に着いた。軍用地を彷彿とさせる、まっすぐで幅の広い道路が続いている。 
所沢はかつて米軍の支配にあった。米軍所沢通信基地と自衛隊の防衛医科大学がある。至る所に、柵と軍関係のポスター。 
隣の入間市には自衛隊の入間基地がある。新座と似ているのに、ものものしい柵が多い所沢。 
軍隊のようにまっすぐ並木道の続く防衛医科大学。普通の医大とは少し雰囲気が違う。 
普通の公共施設は白やカジュアルな色の壁が多いが、茶色い実直な建物が少し他の街と違う。 
有刺鉄線と厚い門の向こう側を私たちは知らない。 
新座には可愛い給水塔、所沢には無機質な電波塔なのが印象的だった。 
右側は米軍基地。 
ふつうの街の隣に、ふつうじゃない場所がある。米軍の軍用地。 
柵の向こうは日本じゃない。軍用地の昔はどんな場所だったんだろう。世界が本当に平和になったら、この柵は取り払われるんだろうか。 
有刺鉄線の向こう側 
近くて遠い場所が埼玉の中にもあった。 
新座は本当に駅前だけだったけど、高層ビルが立ち並んでいるのが見える。普段何気なく見ている風景にも、いろんな街の風景がある。 
木が多い公園で、ちょっと休憩。軍用地すぐの市民の憩いの場所
所沢航空記念公園と所沢航空発祥記念館へ
航空公園から狭山湖、西武遊園地プールの花火へ
とりあえずゆるやかに「航空公園行こうね」って言ってたけど、案の定お散歩しながら色々な景色に出会う。所沢は住宅街だけどお寺も結構多い。 
観音様が所沢にあるなんて知らなかった。すこし前は人気観光地だったらしい。結構歩いた。 
狭山湖。かつては山口貯水池と呼ばれ、多摩川系の水を貯留している。 
狭山丘陵周辺には、西武鉄道が開発したスキー場などもある。 
夜は花火があるから、開放していたプールで花火を待った。人が商業のために切り開いても、まだたくさんの自然の良さが残るのが埼玉のいいところ。 
軍用地のすぐ近くには遊園地とプール。世の中はクレイジーだと思う。 
西武鉄道によって戦後開発が行われた一帯は、レジャー向けに開発された。 
夏の一瞬。 
武蔵野の風を聞きながら花火を見る。 
不思議な熱気と夕方の涼しさを西武園ゆうえんちのプールで。お金はかけてないけど、やり残した青春や夏の思い出の中にいた。ほとんど隣の町なのに、新座の風景とはだいぶ違う街が見えた新鮮な旅だった。
狭山丘陵周辺には、西武鉄道が開発したスキー場などもある。
