【埼玉63市町村一周旅】究極のかき氷を求めて-毘沙門氷編(小鹿野町編)
みなさんこんにちは。
埼玉を一人で旅しているというと、十中八九「あなたは変わっている」とか、「そんなことしてるの?」とか言われる、埼玉をめぐるおすしことはたーちゃです。
世界一周旅行も身近になったけど、今じゃどんな地域に行っても日本人はいるし、その地域にたった数日しかいないのに、その地域のことなんてあんまりわかるわけないよなあと最近思います。だからこそ、近場の埼玉を何周もする旅をしています。
埼玉を旅しているというと変な目で見る人もいますが、私は住んでる身近な地域を隅々まで旅するほうがやりこみRPGっぽくて好きです。だって埼玉ですら、まだまだ未知の世界がたくさんあるのですから。
ぜひ地域旅の輪が広がるといいなと思います。今回は夏の旅の記録です。
かき氷が食べたい
さて、横瀬の棚田は今度行くことにして、三十路はさっきから妙に冷たいものが食べたくなってきました。
→だったら、食べに行けばいいじゃない! とググってみる。
この近くだと、かき氷の有名店が長瀞にあるようですね。
しかし、ぐるなびなどで調べると … かき氷に3時間待ち…?なこともあるらしい。
でも待ち時間がかなり辛かったのでそれはいやだ。
どうしようかと考える前に、とりあえず西武秩父行きの電車に乗る。
西武秩父駅に着く
毘沙門氷という旗が立っていた。
どうやら小鹿野に行けば食べられるらしい。
駅を出ると、たまたま小鹿野方面行きのバスが来てるじゃないですか!
無計画ガバ旅の醍醐味はこういう偶然性からの発見です。早速、小鹿野町営バスに乗ってゴーゴーゴー!
さて、そどこまで行くんだろう、このバス?
そもそも、もう15時だし、帰りのバスがあるんだろうかと若干不安になってきました。
ガバ旅の宿命だね。
山道をバスに揺られて行くこと1時間弱、小鹿野・両神地区へ着きました。
観光地は16時に閉まる店が多いので、とりあえず、毘沙門氷食べる。
町営温泉・薬師の湯に着く
バスの終点まで乗ると、薬師の湯という施設に着きました。ここは小鹿野町営温泉です。
毘沙門氷というのは、この辺りでとれる水でできた氷を使い、地元産のフルーツで作ったシロップを使い、さらに地元産の器を使ったこだわりの一品だそうです。
さらにさらに、この辺りは両神温泉という温泉観光地でもあるのです。
三十路の訪れた小鹿野町営温泉・薬師の湯では、温泉に浸かった後にかき氷食べられるように食堂がセットになっています。
16時の閉店30分前に駆け込むおすし。たのもー!
種類に迷う…よし、キミに決めた。
毘沙門氷ブルーベリー味(700円)
うまいぃぃぃぃ!
小鹿野産のブルーベリーを使用したソースが甘酸っぱくからんで、濃厚です。そして冷え冷えの陶器のおかげで、この手のふわふわ氷にありがちな食べてる間に溶ける事故がありません。
さらにさらに、隣には道の駅もあります。ここで小鹿野の名産品をゲットだぜ。
スズ虫ダヨ!!とのこと
毘沙門水は純度が高いお水らしく、かき氷にしても、飲んでもよし
道の駅の直産直売現状
おすしが見ていると、農家のおじさんらしき人が来た。
自分の出品した野菜が、今日も売れなかった模様。
「あーあー、なんで売れねえかなあ…」
おじさん悲しそうな顔で持って帰る。
小鹿野は道の駅や町おこしを頑張っているけれども、やっぱり持ち帰りの難しい野菜の直販は、かなり厳しいみたいです。
野菜を買いに地方まで行くのは交通費もかかるし、やっぱり都市部に住んでいる身からしても、難しい。
だからこそ市場があるのですが、やはりスーパーに並ぶまでに数日かかるし、どこ産と選べるわけでもありません。
魚などは急速冷凍して都市部や遠方まで出荷できるものもありますが、野菜だとやはり生のものを食べたいので、難しい。
加工品は手がかかるけれども日持ちがするので出荷はできますが、都市部では価格競争もあります。コストを考えると難しいのかも。
帰宅RTA開始
さて、おみやげも買ったことですし、バスの時間まで2時間ばかりあるので、小鹿野町方面へ向かって歩いていきます。
ところが、、、
バスがない…
正確にはあるんだけど、2時間待ちです。
旅人にとって時間ロスとは旅がその間できないということ…
せっかくなので、町歩きを兼ねて小鹿野町役所まで歩こうか(※ただしバス着時間までに失敗したら今日帰れない模様)
小鹿野町役場まで5kmを歩いて行く三十路。両神地区から小鹿野の町地区まで歩いていきます。
小鹿野町では、小学生は知らない人には挨拶するように習っているみたいです。これなら将来コミュ障にならないね。
都市部ではマンションの隣人にも挨拶しないとか議論されることもあるけど、これは小さな町だからこそできることなのかも。
誰かが育てているのか、道端のお花がキレイ
夕暮れまでに着かなきゃ…
町を目指してひたすら歩く。
町といっても山道っていうほどでもなく、山を見ながら悠々ウォークです。ただ、山なので日暮れはちょっと早いよ。
夕方のバスまでに間に合わないとRTA帰宅失敗
ただの原っぱに見せかけて、その名も美女ヶ平。
三十路ここでセルフィーしたけど、カメラ持ったおばさんしか写ってなかったよ?
祠と馬頭観音碑。日本古来の考えでは、山=神様のいる場所。なので、山に囲まれた小鹿野にはたくさんの神社仏閣があります。
馬頭観音碑は亡くなった馬を供養する場所。農耕労務や山越えの最中で亡くなった馬が葬られているのかも。
歩いて見えた小鹿野名産品などなど
歩いて行く途中で、ちょっと変わった看板やオブジェなどが見えましたので紹介0。
①こんにゃく妖精くん
水のゆたかな小鹿野はこんにゃくが作られているよ。それにしてもこれはインスタ映えが賛否両論別れるかもしれない笑
②いちご農場
シーズン中はいちご狩りやってるみたい
③果物とワイン
ここ小鹿野ではぶどうやブルーベリー栽培がさかん。そのぶどうで、ワイン作っちゃってます。お土産にもぶどう買ったし、多少はね?
山道を走るとツーリング気持ちよさそう。バイカー向けの観光スポットにもしているみたいです。
小鹿野は歴史ある一族が多い説
①堤医院
なんとここ、1590年から続くお医者さん。えええ!
ちなみに看板によると、「堤医院の初代堤務楽斎は小田原北条氏に使える武士であったが天正18年(1590年)、秀吉の小田原攻め後、この地(両神藩薬師堂)へ移り住み医業を始めた」とのこと。(写真が暗いので誤字あったらすみません)
動画でちらっと映っている薬師堂が、もともとの始まりなんですね。
②甲源逸見一刀流道場
ここで、妙な立て札を発見。
道場…?
夕暮れ迫るしこれ逃すとバスがないけど、まあいけるやろ?と寄り道大好き旅の本領発揮。
もう閉じているかなと思ったら、門先でお姉さんと遭遇。
聞けばここの道場主の奥さんだという。
もう夕方なのに、わざわざ遠方から来たおすしのために開けてもらってしまいました、申し訳ないです。(時間外アポなし凸は本当はだめです。事前予約必須)
甲源一刀流の「甲」の字は、動画コメにもいただいたのですが、山梨(甲州)から移住したので甲だそうです。(埼玉の西部なので、山梨も近いです)
そして、なんかおじいちゃんが縁側で休んでると思ったら、9代目師範はあなたでしたか…!
詳しい説明はここに、としおりまでいただきました。
実はここ、県の文化財らしい。
刀を育成する某趣味レーションゲーム流行ってるから、変な女子が(自分は別種)押し寄せてないか聞くのは忘れた。
※ちなみに、旅の後でこちらの剣豪のご親族が大学のゼミの先生だったことが判明。いろんなところで埼玉は繋がっていると驚かされた。
動画本編はこちらからどうぞ→